九州御朱印巡り 熊本御城印(御城郭)巡りで熊本県山鹿市菊鹿町にある鞠智城(きくちじょう)跡まで行って来ました。八角形建物跡をはじめとする72棟の建物跡や、貯水池跡、土塁跡など、当時の姿を物語る貴重な遺構がある山城です。今日で御城印 20体目です。
温故創生館
御城印(御城郭)は、温故創生館でいただけます。
古代、悠久の想いに馳せるガイダンス施設
温故創生館は、熊本県により平成14年につくられました。
ここでは約千三百年前に築かれた古代山城 鞠智城が築かれた時代のことや、役割、構造について展示と映像で詳しく学ぶことができます。防人たちの当時の武具、生活用具やなどがも展示し、2階休憩所からは鞠智城跡を一望できるスポットになっております。
鞠智城が築かれた時代やその役割
「Ⅰ.鞠智城とは」、「Ⅱ.鞠智城跡の調査成果」、「Ⅲ.鞠智城跡の整備」、「Ⅳ.各地の古代山城」といったテーマごとに、パネルや写真、出土遺物、復元模型などを使ってわかりやすく解説しています。
ジオラマ
ジオラマもありました。
銅造菩薩立像
平成20年(2008年)10月23日、貯水池跡で発掘された銅造菩薩立像(どうぞうぼさつりゅうぞう)は、横から見ると優雅なS字曲線を描き、柄は太く造りだされています。お顔は丸みをおびた穏やかな表情で、三面の頭飾りと肩まで垂らした髪、そして肩にかけられた天衣が表現されています。また、ヘソの前には両手で持物をもっています。
この菩薩は7世紀後半に百済で造られたと考えられます。古代東アジアの緊張した政治情勢の歴史的背景をあらわす貴重な出土文化財です。
パンフレットより
御城印(御城郭)
御城印(御城郭)は、入口を入って 左側の受付けで 無料でいただけます。
百済金銅大香炉
百済金銅大香炉(くだらこんどうだいこうろ)
1993年12月に、陵山里(ぬんさんに)古墳群と扶余羅城(ぷよらじょう)の間に存在した陵山里廃寺跡(7世紀頃)から出土した香炉です。土中からそのままの姿で発見されました。鳳凰の形をしたつまみ、蓬莱山を模した蓋、蓮の花をあらわした体、竜をかたどった脚など多彩な装飾を施してあり、高い芸術性を有しています。この香炉は韓国の国宝第287号に指定されており、現物は国立扶余博物館に展示されています。
館内より
八角形鼓楼
鞠智城跡では、国内の古代山城では似かよった例を見ない、建て替えられた2基(計4基)の八角形建物跡が見つかっています。韓国の二聖(イーソン)山城でも同じようなものがあり、注目されます。
特別な性格の施設であったことをうかがわせる、八角形という特殊な形であったことから、鼓の音で時を知らせたり、見張りをしたりするための「八角形鼓楼」として復元しました。
復元した「八角形鼓楼」は、高さ15.8mで、重量約76トンの瓦が載る建物です。一帯に響いた古代の鼓の音、遠く故郷を離れた防人たちの姿を感じてみてはいかがですか。
米倉
鞠智城の食料倉庫
米倉(こめぐら)
鞠智城跡では、石を規則正しく並べて土台にした、21棟の礎石建物跡が見つかっています。その中の1棟の建物跡を、重い荷物に耐える造りであり、かつ周りから大量の炭化した米が見つかったことから、食料である米を蓄えるための「米倉」として復元しました。
復元した「米倉」は、長さ7.2m、幅9.6mの3間×4間の建物です。湿気を防ぐための高床の校倉造り、ねずみの害を防ぐためのねずみ返しなど、古代の人々のすばらしい知恵を感じてみてはいかがですか。
施設情報
鞠智城・温故創生館
熊本県山鹿市菊鹿町米原443-1
開館時間:9:30~17:15(入館は16:45まで)
休館日:月曜日(祝祭日の場合は翌日)
12月25日~1月4日
※園内の散策は年中可能
熊本県の御朱印が拝受できる神社
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