九州御朱印巡り 今回は、鹿児島県日置市東市来町に鎮座する鹿児島最古の稲荷神社(いなりじんじゃ)の 2020年1月から 2020年12月までの 限定の御朱印の紹介です。今月でお詣りするようになって ちょうど丸3年になりました。
2020年1月の限定御朱印
1月の御朱印です。
「正月(むつき)たつ 春の初めに かくしつつ相(あい)し笑(え)みてば 時じけめやも」 大伴家持(おおとものやかもち)の歌です。
こんな意味があります↓
正月の春の初めに、こんな風にみんなで共に笑いあえるなんて、楽しいものだ!
稲荷神社ブログより
2020年2月の限定御朱印
2月の御朱印です。
「袖ひぢてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ」紀貫之の和歌です。
夏の暑い日に袖を濡らしながらすくった水が冬の間に氷ってしまったのを立春の日である今日の風が解かしているのだろうかという意味です。
稲荷神社ブログより
2020年3月の限定御朱印
3月の御朱印です。
「三千代経てなりけるものをなどかてはももとしもはた名付けそめけん」花山(かざん)天皇の和歌(御製)です。
(桃は3000年に一度しか花を咲かせないという中国の話から)「三千年経ってからなるというのに、なぜ?“もも(百)”なんて名付けたの?」という、何ともとぼけた、ほほえましい御製です。
稲荷神社ブログより
2020年4月の限定御朱印
4月の御朱印です。
「風さゆるみ冬は過ぎてまちにまちし八重桜咲く春となりけり」 昭和天皇の御製です。
冬は過ぎて、桜の咲く春になった―シンプルな和歌ですけれども、実はとっても深い意味があります。
なぜ春を喜ぶのに「桜」ではなく「八重桜」なのか?それは、この和歌が詠まれた時期が関係しています。昭和天皇がこの和歌を御詠みになられたのは「サンフランシスコ講和条約」が発効した日です。それがちょうど4月28日。いわゆるソメイヨシノの桜ではなく、八重桜の時期だったのです。
稲荷神社ブログより
2020年5月の限定御朱印
5月の御朱印です。
「日本列島田ごとの早苗そよぐらむ今日わが君も御田にいでます」
美智子上皇后の御歌です。
美智子上皇后が平成8年
「苗」をテーマにお詠みになられた御歌です。上皇が出られたのは皇居内の御田(みた)。その姿に寄り添われる御姿が目に浮かぶ歌ですね。
稲荷神社ブログより
2020年6月の限定御朱印
6月の御朱印です。
「思うこと みな尽きねとて 麻の葉を 切りに切りても 祓えつるかな」
和泉式部の和歌です。
「思いわずらうことは、水無月にみな尽きてしまえ!と思い麻を切りお祓いしました♪」
という、何ともライトで愛らしくも、平和な雰囲気を感じる和歌です。
稲荷神社ブログより
2020年7月の限定御朱印
7月の御朱印です。
「天の川水さへに照る舟泊(は)てて舟なる人は妹(いも)と見えきや」万葉集に収められた柿本人麻呂の和歌です。
「天の川は水の底まで照り輝いている中、舟を泊めて、舟人は恋人に会えたのだろうか。」という、七夕を思い起こさせる和歌です。
稲荷神社ブログより
2020年8月の限定御朱印
8月の御朱印です。
「ありとてもたのむべきかはよのなかをしらするものはあさがほのはな」和泉式部の和歌です。
「今生きているといっても今後の命を頼むことなどできようか。(いや、できない)そんな世の中の理を知らせてくれるのは(昼にはしぼんでしまう)朝顔の花です」
という、儚い朝顔の命を詠った和歌です。
稲荷神社ブログより
2020年9月の限定御朱印
9月の御朱印です。
秋風にたなびく雲の絶え間よりもれ出づる月の影のさやけき……左京大夫顕輔(百人一首)
秋風に吹かれて横に長くたなびいている雲の切れ間から、もれでてくる月の光といったら、なんと清らかで澄みきっているのだろう。
稲荷神社ブログより
2020年10月の限定御朱印
10月の御朱印です。
ひとりみを憐れと思えものごとに民にはゆるす心あるべし……島津日新公(いろは歌)
頼るものが無い老人や子供に対して情けをかけ、慈悲の心と労わりの心を持って接しなさい。
また、人民に大しては仁慈の心を持って、寛大に接しなさいという歌です。
稲荷神社ブログより
2020年11月の限定御朱印
11月の御朱印です。
「すめ神にはつほささげて国民(くにたみ)と共に年ある秋を祝はむ」
明治天皇の御製です。
皇室の祖先である皇神(すめかみ)に新穀を捧げて、国民と共に秋の実りを祝おう、という歌です。
稲荷神社ブログより
2020年12月の限定御朱印
12月の御朱印です。
「魂まつる 年のをはりに なりにけり 今日にやまたも あはむとすらむ」 曾禰好忠(そねのよしただ)の和歌です。
こんな意味があります↓
(先祖の)魂をお祀りする 年の終わりになった。今日またご先祖とお会いするのだろうか。
稲荷神社のブログより
境内に 12月の御朱印の図柄にもなっている 千両の実がなっていました。
御朱印を拝受し始めて 最初の月に お詣りさせていただくようになって 今月で丸3年経ちました。アッという間の3年でした。これからも お詣りさせていただこうと思います。
稲荷神社
神社情報
稲荷神社(いなりじんじゃ)
鹿児島県日置市東市来町湯田4008-イ
御祭神
稲倉魂命(イナクラタマノミコト)
猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)
宮毘姫命(ミヤビヒメミコト)
仲哀天皇(チュウアイテンノウ)
応神天皇(オウジンテンノウ)
例祭日 10月19日
駐車場 あり
鹿児島の御朱印が拝受できる神社
鹿児島の御朱印が拝受できる寺社
鹿児島ご当地グルメ